5、自分の物語を生きる(風に育まれた物語)
地域に還って来て仕事をしている中で思う。
もし、自分が仮に世界に出ずにそのまま地域で働いていたとするなら、たぶん「Yes Man」になり、「求められる役割」をそのまま行う人になっていただろうと。
それは自分を育ててくれた大切な人達だからこそ、その期待や求められる役割を無意識的に受け取り、そのことに必死に応えようとして言われるまま、求められるままをしていただろうと思う。
しかし、「求められるもの」をそのままカタチにすることが本当に必要なことを生み出すかというならそれは必ずしもそうとは言い切れない。
何かをしているときにも、どんな場面にいても客観的な視点で「良さ」と「課題」の両方を観ている自分がいる。それは様々な場に行っても、地域の中にいても、接する人もそう。
「地域の中の当たり前が社会ではあたりまえとは限らない。」
それは何もマイナス面だけではない。ここにしかない良さも世界に出て違う目(視点)が育ってきたからこそ明確に見えてきた。
そして、さまざまな経験が教えてくれたのは自分の方針や考え、意見をもつということ。
それは誰かの期待や思い、組織が目指す物語を肩代わりして生きることではない。
自分の生きる道を自分自身で描き、その道を創り生きることだった。